こんにちは!美紗です。
皆さん、以前陽平先生が書いた記事「アマチュア競技会で勝ち上がる方法~C級スタンダード編~」はお読みになりましたか。その中で勝ち上がる為の要素として『気持ちが踊っている』という項目がありました。でも、「気持ちが踊っているって、実際何なの?」という疑問、浮かんでくると思います。今日はそんな疑問にお答えすべく、試合でより魅力的に踊るために絶対不可欠な要素『踊る心得』について、前編と後編に分けてお話ししたいと思います。
学連1年生の夏合宿
今から十●年前、私が学生競技ダンス連盟(通称学連)でダンスを始めたばかりの頃です。初めての夏合宿、「足形も覚えた事だし、ダンスのもっと細かい技術を教わったり出来るのかなー」なんて思いながら臨んだのですが、最初に先輩から教わった言葉は『アピアランス』でした。とにかく外にアピールしろ、と言われたのです。先輩皆がアピアランスを連呼するので、とりあえず笑顔で踊ってみたり、なんか変な顔をしてみたり、色々試してみました。練習ではそれなりに褒められたのですが、最終日に行われた1年生の部内戦では惨敗。「結局技術がうまい人が勝つんじゃん!」と納得がいかなかったのを覚えています。
師匠の言葉『踊る心得』
学連では2年生になるとスタジオの先生に習いに行くことが出来ます。私は陽平先生と、当時目黒にあった某有名スタジオの名物先生(今となっては大師匠です)に習いに行くことになりました。「今度こそダンスの細かい技術が習えるぞ」と意気込んで通い始めたのですが、先生が言うのは『いけー!!』『やれー!!』『ぶわっとしろー!!』。なので、とりあえず大きく動いてみたり、なんか沢山反り返ってみたり……でも先生の言うことは変わらず。もう訳が分かりません。それでも、必死に先生の言うとおりに練習を続けていたところ、なんと2年生の秋のミニ大会(通称中洋戦)でスタンダード優勝、ラテン2位という好成績を収めたのです。
そのころでしょうか。先生から急に、「美紗ちゃんは踊る心得がある」と言われたのです。ぶっちゃけ、「???」でした。「踊る心得って何?私そんなの練習したことないけど」と思いつつ、「踊る心得か…。」と、その言葉が妙に脳裏に焼き付きました。
美紗ちゃん今日顔洗ってない!
そんなこんなで毎週スタジオに通ううち、ある1つの出来事がありました。
当時の私はあまり化粧っけがなく、すっぴんで学校に通うこともしょっちゅうでした。それでも、スタジオに行くときはそれなりに化粧をしていたのですが、ある日先生から、「美紗ちゃん今日顔洗ってない!」と嫌味を言われました。そう、その日はすっぴんでスタジオに行ってしまったのです。その時は「あー化粧し忘れた」くらいに思っていたのですが、この嫌味は試合の結果をも左右する重要な私への教えだったのです。
ドレス・メイク・髪あげ
3年生になって少し経ったころ、あるプロの先生から、カチューシャ・デミドヴァ(当時の世界第2位の選手)が着ていたドレスを譲ってもらうことができました。そうして臨んだ3年生の大きな大会(松前杯)で、苦手としていたワルツで3位に入賞、その時、どうやら私が着ていたドレスが学連内で話題になったようで、「あぁ、ドレスって結果を左右するな」と実感しました。そのころから、髪上げやメイクなども、もっと上手くできるようになりたいと自分で練習するようになり始めます。
やれることは全部やる
踊りに結果が伴うようになってきてからも、相変わらず先生は「やれー」しか言いません。やれって何を??と毎回疑問に思いつつも、とにかく自分のできることを精一杯やっていました。ビッとして、ぶわっとやって、それからアピアランスも……。試合の時はメイクに髪上げをばっちりやって、話題になったドレスを着て……あれ、私、いつぞやからか、やれること全部やってるぞ⁈「やれー」ってこういうこと⁈
3年生の全国大会で…
先生の言う「やれー」を自分なりに実践しながら臨んだ3年生での冬の全国大会(通称冬全)。ドレスもメイクも髪上げも自分なりに完璧に仕上げ、沢山の観客にアピールをしながら踊りました。緊張したけど楽しかったのを覚えています。結果は………CMの後(笑)じゃないですが、長くなるので後編に続きます。お楽しみに!

学連三年生の頃の私達
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[…] こんにちは!美紗です。 今日は昨日の記事の続き、踊る心得(後編)~試合でより魅力的に踊るために~をお届けします。 […]